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オシロスコープ(電子計測器)と関連の話題

オシロスコープの性能(1)帯域幅

オシロスコープの重要な性能指標として帯域幅があります。ざっくり言えば、どこまでの周波数の信号を測定できるのかの指標です。

正確には「入力周波数帯域幅」。一般にその定義は、入力された信号電圧が3dBだけ小さく表示される周波数を指します。つまり、オシロスコープでは入力信号の周波数によっては電圧振幅が正しく表示されず、高周波ほど減衰して表示されるため、その指標として3dBだけ小さくなる周波数を入力周波数帯域幅として仕様化しています。

3dB減とは約0.7倍ですから、帯域幅に相当する周波数では入力信号が3割ほど小さく表示されることになります。

では、帯域幅の周波数でいきなり70%になるのかというと…YesとNoの場合があります。一般的に、周波数帯域幅が数GHzのオシロスコープはYes、つまりいきなり70%になります。それ以下の周波数帯域幅の機種では「徐々に」70%になります。この「どのように」70%になるかの様子は「帯域特性」と呼ばれます。詳細は別途紹介したいと思います。